ある日、お客さんから1本の電話が入ってきました。
それは、当社のオリジナルブラシレスモーターの「COOL-SPIN C-3528-0800」を買っていただいた方からでした。
内容は、モーターの詳細ページに書いてる静止推力が出ないというものでした。
詳細ページには、参考データとして、10v(リポ3セル相当)でAPC14X7Eのプロペラを回したときに2000gの静止推力が出ると書いています。
それを見て買っていただいたのですが、お客様が手持ちに某メーカー製のアンプとリポを使用してモーターを回すと1300gの機体と垂直に持ち上がらないとのお話でした。
その時に多分アンプとリポの影響があるかも知れませんとのお話をしたのですが、2000gの静止推力があるモーターがアンプとリポの相性で1300gもの静止推力が出ないほどパワーダウンするとわ思われないとのことで、こちらも掲載しているデーターがモーターメーカーからの報告が来ているデーターを載せているので、実際に計ってみることにしました。
計測に使用した機材は、推力計測:Tahmzoスラストメーター・電流電圧計測Tahmazoワットメーター・アンプ:Tahmazo Pro.C8004-3s・リポ:HOT-LIPS 3S1P4000・回転計:Tahmazoレーザータコメーター2・アンプコントロール:Topmodelサーボドライバー、テストモーター:COOL-SPIN C3528-0800・プロペラ:APC14X7Eです。
実際に回してみると静止推力は、2230gもあります。
電流値は、38.80A・電圧は、満充電のリポでもモーターを回すと電圧が下がるので、10.66Vです。
ここで、なぜこんなにデーターが違ってくるのかと言うと、各社から発売されているアンプに使われているFETチップ等の電気部品の効率のや、リポの放電効率の問題があります。
安価なものは、同じアンペアのアンプでも安いチップをいくつも使っていたりしているからです。
その使用されている一個一個の部品の電気的ロスが重なってくると結局大きな性能差として出てしまうのです。
当社が扱っているMGM社のアンプや、TahmazoのMシリーズなどは、他の同じクラスのアンプと比較すると高価になっていますが、基盤を見てもらうと非常に部品が少なくコンパクトになっているのが分かると思いますが、高性能のチップ使用することによりロスが非常に少なくなっています。
今回テストに使用した、Pro.Cシリーズは、Mシリーズと比較して安価に設定されていますが、その分Mシリーズと比較するとBEC出力等で少し効率が低くなっています。
色々なアンプやバッテリーを使用したことのあるマニアの方ならお分かりいただけるとおもいますが、低価格の物と高価なものでは歴然と差が出てしまうのが電動ものです。
どうしても同じクラスのアンプなら安価なものを選んでしまいがちになるのですが、安価なアンプやリポを使用していて、自分が思っていたよりパワーが出ないと思ったら一度価格的に一クラス上のものを使用してみるのも良いかもしれません。
当社が、オリジナルのモーターやリポを比較的手ごろな価格で提供できるのは、直販をすることによって一般流通にかかる中間マージンがないからですので、安価でも安心して使用してください。