ベトナムのPHOENIX AIRCRAFT MODELS社製「タイガーⅢ」の飛行を見てきました。
この機体は、OK模型さんが輸入し「HIT.Jシリーズ」として新発売になった機体です。
機体サイズは全幅:1500mm、全長:1250mmと2サイクル40クラスの低翼スタントトレーナーになっています。
透明キャノピーにパイロット人形が搭載済みとなっていて機体色も白を基調に青・赤のラインを取り入れ一回り大きく感じます。
テスト機には、OS55BEが搭載されていましたが、付属のマウントでは、エンジンのクランクケース幅が広すぎるとのことで一回り大きなマウントに交換されていました。
標準装備のマウントなら46LAまたは、FS52あたりがちょうどのようです。
機体構造から考えると4CのFS52の方が重心がとりやすいようです。
2Cの場合は、ノーズ側に若干のウエイトがいりそうです。
ちょっとクラシカルなスタイルですが、飛行はとても安定していて、この日も5~6m以上の風が吹くコンデションでしたが対称翼を採用した主翼と大きめの機体で安定して飛行をしていました。
写真でも分かるように垂直尾翼とラダーが大きめになっているのでナイフエッジも難なくこなしてしまいます。
入門機を卒業してスタントに挑戦したいサンデーフライヤーには、手頃な機体でしょう。
ラジコン飛行機の定番のようなスタイリングとシッカリとした作りは気軽に飛ばせる機体に仕上がっています。
メインギアの組立にかかります。
実機は、引込脚になっていますが、本機の場合は、固定式になっています。
メインギアは、白色に塗装されたアルミギアがセットされています。
タイヤは、スポンジタイプが標準装備になっています。
タイヤにシャフトボルトをとおしてナットをタイヤが回転するぐらいの位置までいれておきます。
メインギアにタイヤのボルトを通してナイロンナットで固定します。
このときにタイヤ側のナットが供回りしてタイヤが回転しなくなることがあるので、タイヤが軽く回るように調整してください。
メインギアを取り付ける場所には、前もって爪付ナットが工場で取り付けられているので、その場所のフィルムに穴をあけておきます。
メインギアを取り付ける場合は、主翼の上半角に合わせてメインギアが成型されているので、前後を間違わないように取り付けます。
前後を間違えると主翼とメインギアの間に隙間ができますので確認してとりつけてください。
主翼の組立はこれで終了になります。
主翼にエルロンサーボのマウントを取付ます。
こちらも接着部分のフィルムを剥がしておきます。
付属のベニア製のマウントをエポキシ接着剤で接着します。
主翼の上半角に対してマウント材が少し隙間が開きますので瞬間よりマイクロバルーンを混ぜたエポキシをお勧めします。
サーボは、Tahmazo「TS-1032」 かRCmart「Moco BB」がマウントにピッタリのサイズになっています。
マウントの取り付けてリンケージをする前にサーボテスターでニュートラルを出しておくと楽にリンケージができます。
エルロンもテープを使ってニュートラルの位置に仮固定しておきます。
付属のリンケージロッドは後で長さの調整が出来ないのでここでシッカリニュートラルを確認して作業しておいてください。
どうしても後で調整できるようにしたい方は、テトラの「ロッドアジャスター(B)」などの小型機用のロッドに交換しても良いでしょう。
穴を開けたら胴体に接着したベニアに付属の爪付ナットを取り付けます。
先ず爪付ナットの開けた穴に入るかを確認します。
入らない場合は、ちょうど入る程度に穴を広げてください。
組立説明書には、書いてないのですが、爪付ナットのベニアに当る部分に少量のシリコン系接着材を付けておくと後でナットがベニアから取れてしまうのを防ぐことができます。
この作業は、バルサキットを組立てる時のエンジンマウントの取付部分に使う爪付ナットなど後で手が入りにくい所には、特におすすめです。
その際にナットのネジのところにつかないように気をつけてください。
後は、爪付ナットを裏から入れてボルトを締め付けてナットの爪がベニアに完全に刺さるようにして接着剤が硬化するまでそのまま固定しておきます。
主翼を止めるビスの当る部分にぺニアを接着するのですがエポキシ接着剤にマイクロバルーンを混ぜておきます。
こうすることによって、エポキシだけで接着するより軽量にできます。
ベニアにタップリとつけます。
取り付ける胴体の部分が若干凸凹しているので薄くぬってるのでは、つくところとつかない所がでるので、それを埋める為にも多めにつけておきます。
取り付けて接着剤が硬化するまで洗濯ばさみで固定しておきます。
接着が完了したら主翼を仮止めしてビス穴をドリルなどであけます。
このときに主翼の取り付けが歪まないようにシッカリ中心を合わせる様に十分注意をしてください。
また、ドリルで穴をあけるときに上からあまり押さえすぎないようにしないと穴が開いた時にドリルの刃が急に落ち込んで胴体に当って傷つけてしまうことがあります。
胴体が軽量になるように薄く作られているので、ドリルが当ると悪くすると胴体にも穴をあけてしまうので十分注意してください。(;¬з¬)
左右の主翼が接着できたら後縁中央部分に主翼止めのビスの当るところに成型済みのベニアを接着します。
主翼の接着部分のフィルムを剥がしてそこにエポキシ接着剤かベニア木材用の瞬間接着剤で接着します。
胴体の主翼取り付け部分の前縁側の幅を計って正確に中央にダウエル用のあなを開ける印をつけます。
印をつけたらドリル等で穴を開けるのですが最初からダウエルと同じ太さの穴をあけるのではなく、最初は2~3mmのした穴をあけてから少しずつ開けるほうが失敗しにいです。
後縁側は、エルロンのコントロールホーンが当るところを削っておきます。
また、このようなFRPで成型されたものに穴をあけたり削ったりする場合は、薄いビニール手袋などをして削った粉が直接手につかないようにしないと後で痒くなったり、赤く被れたりすることがあります。
出来たらゴーグルやマスクをして目や口などに入らないようにしたほうが良いでしょう。
左右の翼を接着します。
接着剤をつけるまえに接着部分に少し折り返されているフィルムをカッターなどで取り除いておきます。
接着部分の1mmほど手前にマスキングテープを貼っておきます。
こうしておくとエポキシ接着剤がはみ出したときにいらないところにつきにくくなります。
両方の接着面にエポキシ接着剤にマイクロバルーンを混ぜたものをタップリつけます。
このときもエポキシは30分硬化のものが良いでしょう。
左右の翼を接着してはみ出した接着剤をアルコールで綺麗にふき取ってからマスキングテープを剥がし両翼をセロテープで固定します。
上半角をつけるために接着剤が固まるまで片方を重石でこていしてもう方側にカイモノをして指定の上半角とつけます。
この機体のジ上半角は、片翼を定板につけた状態からもう片側の翼端が10cm上がるようにカイモノを調整して、中央にセロテープを張って接着剤が硬化するまでそのままにしておきます。
ベテランの方は、ご存知ですが、飛行機を作成する時に上半角によって飛行機の安定性が変わってきますので、この作業は正確に行ってください。
左右のエルロンが接着できたらダウエルが入る溝にダウエルがキッチリ入るかを確認しておきます。
キッチリ入らないときは、ダウエルに合わせて溝を成型しておきます。
次にカンザシの取り付けをします。
左右の翼のカンザシが入る穴にカンザシがスムーズに入るかを確認します。
入りにくい場合は、ゆるくなりすぎないように調整をします。
先ず片側の翼にカンザシを接着します。
差し込む側のカンザシと穴にエポキシ接着剤をつけて印を付けたところまで差し込みます。
この時にエポキシがはみ出しますので、ティッシュなどではみ出した物を拭き取っておきます。
ティッシュにアルコールを染込ませておくと綺麗に拭き取ることができます。
作業に慣れていない初心者の方などは、30分以上の硬化時間のエポキシを使用すると作業時間に余裕が出来ますので良いでしょう。
先ず主翼の組立です。
左右の主翼に仮付けされているエルロンを外します。
エルロンコントロールロッドをエルロンに接着します。
接着せずに差し込んだままにしておくと差し込んでいる穴が広がってきてガタが出てしまうことがあります。
ロッドとエルロン材の接着は、エポキシを使用します。
ロッドに接着剤を着けるときは、差し込んだ後に接着剤がはみ出さないように気をつけてください。
もしはみ出してしまった場合は、固まらないうちにアルコールでふき取っておくと綺麗にとることができます。
そのままにしておくとエポキシが固まってエルロンが動かなくなってしまいます。
ヒンジは、イージーヒンジになっていますので、低粘度の瞬間接着剤をヒンジの部分に染込ませて接着します。
このときも、エルロンを差し込むときにヒンジが主翼とエルロンに平均に差し込まれるように注意しながら取り付けて隙間が開きすぎずまた、動きやすいよう調整して接着します。
出来るだけエルロンサーボに余計な負荷をかけないようにしておくとサーボの消費電流が少なくてすみます。
デジタルサーボを使用するときなどは、特に注意したいところです。