エルロンサーボは、オリジナルでは、主翼から若干飛び出すように搭載されるようになっています。
このままでも良かったのですが、少しでも有害抵抗を少なくしようとサーボを主翼内に内装式に改造することにしました。
左右2個作製しますが、サーボの取り付け方向が左右で逆になるので、コードを通す為の切り込みを入れる位置に注意してください。
サーボケースを取付けるのに上面のフィルムをリブに合わせてカットして下面のプランク材に接着してスパーとリブに補強の板を取付けました。
これでフィルムを補修して完了と行きたいところでしたが、本機のリブは、リブキャップが無く、3mmのリブの厚みだけなのでフィルムの補修がなかなか上手く行かず結局大部分のフィルムを張り替える結果になってしましました。(ToT)/~~~
左右の主翼が接着できたら中央部分のフィルムをはがしてグラステープを瞬間接着剤で貼り補強しておきました。
オリジナルの主翼はシルバーにブルーのラインなのですが、レースでの視認性を考えて前縁側のフィルムをはがして黄色のフィルムに変えています。
エルロンのサーボの準備をしておきます。
サーボは、エンコン以外は、金属ギアのハイトルク型のサーボを仕様しました。
サーボのコードに延長コードを接続するのですが、今まではコネクターが外れないように紐などをくくっていたのですが、OK模型さんから「コネクターロック」が発売されていますのでそれを使うことにしました。
このコネクターロックは、接続したコネクターにこのように中央の凸のあるほうから被せます。
コネクターの接続部分をこのように覆う形でハマり簡単にシッカリと固定することができます。
これにより、主翼等の中でコネクターが外れたり、糸などで縛った場合のように糸が緩んできてコネクターが中途半端に緩んで接触不良を起すようなことを防ぐことができます。
取り付けも簡単なので1度使うと癖になるかも知れません。
通常カンザシの接着には、エポキシを使用するのですが、今回のカンザシはアルミパイプで表面がアルマイト加工されたようになっているので弾性エポキシ(難接着用)のEP001を使用しました。
アルミパイプにタップリと接着剤を着けカンザシの取り付けパイプに印をつけたところまで差込ます。
このときにはみ出してきた接着剤は、アルコールを染込ませたティッシュ等で拭き取ると綺麗に取り除くことができます。
先に差し込んだカンザシの接着剤が硬化したら、アルミパイプにEP001を着け、中央のリブの接着面には、30分硬化型のエポキシにマイクロバルーンを混ぜたものをタップリと塗りもう一方の主翼を接着します。
主翼が完全に接着できるまで固定をしておきます。
本機の場合、ダウエルが前もって取付けたあったので、それに結束バンドをかけたシッカリ締めて固定し中央から後縁にかけては、ビニールテープ等でテンションをかけて固定しました。
写真の中央のテープは、エポキシがはみ出したときにいらないところが汚れないようにマスキングテープを貼っています。
はみ出したエポキシは、アルコールで拭き取ると綺麗にとれますので、その後マスキングテープをはがして仮止めようのテープをつけると良いでしょう。
エレベーターのヒンジは、接着剤と虫ピンで固定されていますので、ピンを抜いてヒンジに沿ってカッターで接着剤をはずします。
しかし、ヒンジがポリ製のためにカッターを上手く入れないとヒンジがこのように切れてしまいました。(ToT)
失敗ついでにOK模型製の「メタルヒンジ」に交換しました。
こちらもスーパーXとピンで止めています。
左右のエレベーターにコの字ピアノ線を取付ける溝を掘ってエポキシ接着剤でピアノ線と固定します。
その時にエレベーターが捻れたりずれたりしないように固定して接着剤が硬化するまで置いておきます。
接着剤が硬化したらもとの状態に水平尾翼にとりつけます。
水平尾翼の補強材を取付けたところにフィルムを貼ってカバーしておきます。
機体の視認性も考えて赤のラインにしました。
また、本機のエレベーターは左右を別のサーボで動かす構造になっているので、1サーボで動かすようにする為に左右のエレベーターに3mmピアノ線をコの字加工します。
3mmピアノ線は、OK模型のスープラリトラクト30用のピアノ線し使用しました。
ランディングギア用のピアノ線は、非常に硬いので専用のベンダーで直角にまげます。
両端を曲げ不要な部分を切断します。
この曲げ加工をするときに左右が横から見てねじれないように十分気をつけてます。
出来上がったコの字ピアノ線を差しを水平尾翼に当ててピアノ線を差し込む位置に印をつけます。
左右が同じ距離になるようにしるしをつけます。
印をつけたらエレベーターをはずします。
サンドペーパーで溝を掘ったところに、フラットカーボンをはめ込んで瞬間接着剤で接着します。
本機は、フラップが標準装備になっているのですが、軽量化のためにフラップを固定していまいました。
主翼とフラップの横の部分のフィルムをはがして隙間にバルサを入れて瞬間で接着してしまいます。
バルサの不要な部分をカットして完了です。
このときにフラップがニュートラルの位置に正確にあるように注意しておきます。
水平尾翼も主翼と同じように上下をカーボンで補強しておきます。
パイロンで使用する機体の翼には、通常飛行より相当負担がかかりますので、補強しておいて損はないとおもいます。
特に機体が大きくなれば余計に補強が必要でしょう。
メインギアのユニットを取付けるベニア材とリブが接着されている部分にガラスクロスを瞬間接着剤で貼り付けます。
機体重量も重くなるので、ギアのトラブルでリタイヤでは、面白くないので念のために強度補強をしました。
スパーの部分もバルサがメインで作られているので、この部分もグラスを張り込んで強度UPをしておきます。
見えて手が入る部分は出来るだけグラスを張り込んで補強をしておきます。
パイロンレースでのターンでは主翼に相当の力が掛かり下手をすると主翼がバンザイして折れてしまうこともありますのでそれの予防を施します。
主翼が折れる場合は、先ず主翼上面の部分が挫屈しておれますので、それを防ぐ為にスパーの上下の部分にOK模型の「飛鳥カーボンフラット0430」を貼っておきます。
組立キットならスパーを組立る時に直接貼って今ってもよいのですが、ARF機なのでスパーの上辺りのフィルムをカットしてカーボンがハマるぐらいの溝を掘ります。
今回のカーボンは、厚さが0.4mmなので荒めのサンドペーパーをカーボンの幅にカットして定板に貼り付けてサンディングして溝をつけることにしました。