骨組みが透けて見える主翼、主翼を止めているゴム、年季の入った工具箱、そして無心にエンジンを始動する選手。
ずいぶん昔のラジコン飛行場の風景を見るようですね。
でもこれは現在のお話なんですよ。
4月10日日曜日、関西模型クラブ連合会主催の「KMAゴールデンエージ&オールドタイマー大会」にお邪魔してきました。
70年以上前の、ガソリン・エンジンを搭載したフリーフライト機を再現したオールドタイマー機や、日本のラジコン界が世界に羽ばたき始めた1950年から1970年 代の黄金時代までに設計された機体を再現したゴールデンエージ機を持ち寄り、古き良き時代をしのんで一日を思う存分楽しもうという趣旨の飛行会で、当店も気持ちばかり の協賛をさせていただきました。
さて、京都市伏見区の会場には、関東から九州まで全国各地から多くの選手、観客が集まり、写真のように賑やかな開会式でスタートです。
何でもこの大会、一人で2機、3機と自慢の愛機を持参するのは当たり前、中には5機以上持参する猛者もおられるとか。
とにかく多彩な飛行機の群れが会場に溢れかえる、なんとも楽しいイベントです。
手前はゴールデンエイジ機の超有名機トーラス。後ろには富士、ブルーエンゼル、コルセアなど、どれを見ても懐かしいーー。
いずれのデザインも秀逸、名機はいつ見ても時代を感じさせませんね。
この一角は70年以上前のフリーフライト機を模したオールドタイマー機がたくさん並んでいます。
当時はイグニッション式のガソリンエンジンを搭載したフリーフライトでしたが今はもちろんラジコンで優雅に美しく空を舞います。
ピットエリアはこんな感じ。
車の中やうしろにいろんな飛行機がずらりと並び、まるでおもちゃ箱をひっくり返したよう。で、いくら眺めても見飽きません。
ご覧のように一人で何機も持参されてます。
飛行順番を待つ待機エリア。こちらでも機体を覗き込みながら、大阪弁の会話が弾んでます。
「この飛行機、昔欲しかったんやけど学生の小遣いでは手が出えへんかったんや。ええなーー、このエンジンも!」
「あー、これな。オークションで落札して整備しなおしたんや。良う回るでー」
「えーーっ、ホンマに回すんかいな(運転するの?)、このエンジン。勿体ないでー!」
オークションですか・・・ 時代の変化を感じますね。
こちらは1936年のフリーフライト機(レプリカ)で、ラジコンの大先輩(故人)の作品だそうですが、元気にフライトしていました。
昔はなかなか飛ばなかった小型機もラジコン装置の小型化や燃料が良くなったので活発によく飛びます。
助手に飛行機を持ってもらってエンジン始動。昔ながらの光景です。
入賞者された熟年、いやベテランモデラーの皆さん。
皆さんあまりカリカリしていませんが、やっぱり賞を頂くと嬉しいようですね。
という訳で、今回は何十年もタイムスリップしたようなイベントにどっぷりと浸かってきました。
今当店で扱っている商品群も何十年かすればこのようなイベントに登場するんでしょうか。
そんな日を想像しながら会場を後にしました。