本日、当ショップで取り扱いを始めましたABスピンナーのクロームという商品、メーカーさんの触れ込みでは「本当のクロームメッキ」を施したABスピンナーということです。
どこが「本当のクロームメッキ」なのかということを聞いたところ、以前OK模型取り扱いのABスピンナーにも「クローム」というカラーは存在したのですが、これは厳密にいうと「クロームメッキ」ではなく、プラスチックにアルミ蒸着メッキを施したものだそうなんです。
ちょっと目には変わりがないように見えますが、実はメッキの強度にかなりの差があるそうです。
私の経験でも、以前の(アルミ蒸着の)クロームカラースピンナーにスターターをかけた時にスリップさせると、スピンナー表面に輪が入ったように傷がついたり、ひどい時にはメッキの下のプラスチックが出てきたりしたものです。
じゃ今回発売されたABスピンナーのクロームは?というと、クロームメッキはアルミ蒸着に比べると被膜が非常に硬くて傷がつきにくいのが特徴だそうです。
ところが、メッキを施すにはプラスチックに、まず下地として銅メッキを施してからその上にクロームメッキを施すという、高度な技術と手間がかかるそうなんです。
で、今回のテストは本当に銅メッキをしてクロームメッキをしてるの?という、メーカーさんを疑うような内容なんですよ。
その方法ですが、ストレートにサンドペーパーでメッキ部分を削ってみるだけというものなんですけでどね。
(テスト後の製品は、見てくれは悪くなりますが店主用に大切に使わせていただきます)
とりあえずサンドペーパーで恐る恐る削ってみました。
何かつるつると手ごたえがない感じで、被膜の硬さを感じます。
少し力を入れて削った後です。
クローム部分に傷がつきましたが、銀色のままです。
問題の?銅メッキはまだ見えません。
(クローム部分にカメラが映り込んでいますがご容赦くださいね)
更にペーパーをかけ続けると、見えてきましたよ、銅色の部分が。
確かにクロームメッキの下には銅メッキが施されています。
さらにペーパーをかけ続けると、本体のプラスチックが顔を出しました。
銅色の中の黒い小さな傷のように見える部分ですね。
腹をくくって(大袈裟ですけどね)削り続けた結果がこれです。
銀色のクローム部分、赤みがかった銅の部分、そしてプラスチック部分というのがよくお分かりになると思います。
ちょっと手荒いレポートになりましたが、同じ銀色でもアルミ蒸着メッキとクロームメッキがあるということと、クロームメッキは強度を得るために手間がかかっているということをおわかりいただけたでしょうか。
これまでのアルミ蒸着のクロームカラーに今一つ満足できなかったあなた、ぜひ一度このPILOT ABスピンナー・クロームをお試しください。
45mm、51mm、57mm、61mmの4種類を発売中です。