翼型は、ちょっと厚めの半対称翼になっています。
エルロンサーボのコードを引き出すガイド用の糸が前もって通されています。
接続面のリブは、3mmベニアを2枚重ねて強度をだしています。
エルロンサーボは、主翼裏面よりサーボカバー側に取り付けて固定するようになっています。
翼が厚いのでそんなに小型のサーボにこだわることもないようです。
中央の翼と両サイドの翼は、アルミパイプのカンザシを使用してエポキシで接着して一枚ものに仕上げるようになっています。
分割できないのですが、強度的にはかえって安心です。
TA6の主翼の特徴とも言える中央翼と主翼の接続部分の出っ張りをFRP製で加工された部品をとりつけてスケール感をだしています。
この部品は、主翼の翼型に合わせて成型されていますが実際に取り付けてピッタリと接着できるように若干のすり合わせが必要です。
この部品の接着には、シリコン系の難接着用の接着剤を使用するほうがよいでしょう。
カウリングは、塗装済みFRP製になっています。
写真右側は、真空成型されたダミーエンジンでこれを取り付けることで、非常にスケールUPすることができますが、取り付けの際には、エンジンの冷却用の空気が効率よく流れるように考慮して取り付けるようにします。
この機体の目玉の一つとしては、このアルミ削りだしのスケールスピンナーです。
通常ならこれだけで数千円以上するものが標準装備で付属しています。
垂直尾翼は、リブにオールプランクバルサにオラカバフィルム貼りになっています。
ラダーは、リブ組みオラカバ仕上げで蝶板式のヒンジで取り付け済みになっています。
垂直尾翼のところは、3次曲面になっているのですが、バルサ板の片面を波型成型して3次曲面にも綺麗にプランクしてあり、通常ならバルサブロックを削りだすところですが、このように加工することにより軽量化をしながらボリュームの有る形状を再現しているところは、関心するところです。
コクピットのインパネもメーターをシールで再現して貼り付けてありまのでスケールの雰囲気があるので、駐機中も結構ムードがあります。
機体が大きめなのでメカ室も広くメンテナンスもやりやすくなっています。
同社は、標準サイズのサーボが搭載できるようにサーボマウントがつくられています。
ラダーとエレベーターのコントロールロッド用のガイドパイプが取付済になっています。
コントロールロッドがピアノ線になっているので、リンケージにガタが出ないようにするのが製作のコツになります。
ガイドパイプは尾翼の下のところに固定されています。
エレベーターは、左右別にロッドでリンケージするようになっています。
この尾翼を取り付ける前にこのパイプがシッカリ固定されているがチェックしておいて、ゆるいようなら、弾性エポキシなどで固定し直しておく良いでしょう。
組立ててから外れると修理もやりにくいし飛行中などならフラッター等を起して事故になりかねません。
このあたりは、同社の機体だけでなく他のARF機であっても安全のために、チェックしておくと良いでしょう。
このあたりは、バルサキットを組立てたことのある方なら自分で組立てているので強度のいりそうなところは、自分なりに強度を考えて組立るのですが、ARF機の場合そのあたりは、メーカー任せのため、意外と気にせずに組立ててしまっている方が多いと思いますが、実際の自動車メーカーですら後からリコールがあるのですから模型でも無いわけありませんので、どんなメーカーのARF機であっても、肝心なところは自分の目で確認して自分自身が納得するように組立た方が、安全で機体も長持ちすると思います。
フェニックス モデルスのセミスケール機の中でもお勧めの一機である「AT6 TEXAN」を紹介します。
ARFのために、ちょっと大き目のカラフルなパッケージになっています。
胴体は、レーザーカットされたベニアの胴枠にバルサシートでオールプランクされオラカバフィルムでしあげてあります。
2C60/4C70クラスの機体と言うこともあり結構ボリュームの有る胴体になっています。
主翼取付部のフィレットもバルサで成型されていて、逆Rの面にもキッチリとフィルムが張られています。
コクピットもセミスケール機らしくパイロット人形も搭載されています。
本来飛行練習機と言うこともありパイロット人形もチャンと二人乗せてあるのも粋なところです。
キャノピーの枠の部分もフィルムと同じ色で着色してあります。
メインギアは、ジュラルミン製、FRP製ホイルパンツ、スポンジタイヤが付属しています。
タイヤを取り付けるのは、一般的な長ビスで取り付けるのではなく、専用の車軸が付属しています。
エンコン・ラダー・エレベーターのリンケージは、ピアノ線をガイドパイプに通すタイプになっていますのでラダー・エレベーターのリンケージは、ガタや遊びをないようにシッカリしておかないとフラッターなどのトラブルの原因になりますので注意してください。
その他一般的にARFキットに付属している物は、含まれていますが、燃料用のシリコンチューブが入っていませんので、別途購入してもらわないといけません。
燃料タンクは、エンジンサイズから比べると少し小さめのようです。
組み立て説明書は、英語になっていますが、写真も豊富に使用されていますので、ARF機を組立てたことのある方なら問題無く製作することができます。
このように、4サイクル52クラスのオラカバ貼り完成機が15,435円(税込)は、非常にお買得な価格になっています。