TOPMODEL コンボ 25L バルサキットの製作、その8です。
今回で最終回の予定でしたが、解説が少し長くなりますので、次回を本当の最終回とさせていただきます。
もう少しだけ、お付き合いください。
前回までで、尾翼のフィルム貼りまで出来ましたので、胴体、主翼とフィルムを貼って仕上げていきます。
まずは主翼から。下面は一枚、上面は左右別々に2枚に分けて貼ろうと思います。
下面用のフィルムを切り出したら、中心に胴体に挿し込むダウエルを避けるような切欠きをしておきます。
そのあとは、まずはそのダウエルの周りを始めに、フィルムの中心から少しずつ離れながら、前縁と後縁をチョンチョンと、スポットでアイロンを当てていきます。
この状態で、できるだけ中央部分にシワが残っていないことが理想です。
一度貼ったところでも、もう少し引っ張ってシワが伸ばせそうであれば、一度外して、引っ張り、もう一度貼る、というように、慎重に作業していきます。
使用するアイロンは、過去何度か当ブログで登場しているPILOT V.I.P.アイロン 電子制御式 Type Fです。
温度調節が容易なこのアイロンで、私の場合は170度程度に合わせて作業していきます。
翼端は、フィルムを外側にぐっと引っ張りながらアイロンをあて、フィルムを伸ばしながら貼ります。
翼端の縁にシワが出ないように、回り込ませるように、常に引っ張りながら貼り付けていきます。
多めに反対側に回り込ませて切り取り、しっかりと貼り付けておきます。
この状態では、まだ翼端側にシワがたくさん残っています。
こういったキツめのシワは、
シワから離れたところにアイロンを当てて、シワ部分のフィルムを外側に誘い出すような感覚で伸ばしていきます。
後で使いますが、ここでヒートガンをつかってシワを伸ばすのもいいでしょう。
アイロンは、力加減と当てる場所、動かし方のコツをつかむことが肝要です。
きついシワが出ても、慌ててシワに直接アイロンを当てないで、周りから、アイロンを当てるか当てないかというように、ふわりふわりと当てていきましょう。
下面全体も、シワが無いところでも、まんべんなくアイロンを当てて、全体のフィルムをしっかり引き締めて、後々たるんでこないようにします。
下面ができたら、まずは翼端部分に、フィルムボンドを塗っておきます。
この主翼の翼端は、3mm厚のベニヤです。
つまり上面翼端のフィルムがしっかりと引っかかるように、外れてしまわないように、下処理をしておきます。
上面のフィルムを貼っていきましょう。
フィルムにエルロンコントロールホーンが入る穴を空けて、下面と同じように慎重に少しずつシワを伸ばして貼っていきます。
翼端の仕上がり具合はこんな感じです。いくらフィルムボンドを塗っているとはいえ、3mmの厚みでもたせるのは心配ですので、下面側にある程度オーバーラップさせておきます。
フィルムボンドは、乾いたらアルコールで拭けば取れますので、多めに塗っておいて問題ありませんよ。
主翼上面のフィルムが仕上がったら、エルロンサーボマウントが入る部分を半田ごての先で焼切るように切り取っておきます。半田ごてが無い方は、カッターナイフで慎重に切り取っておくのもいいと思います。
半田ごてを使う利点は、フィルムの除去と(フィルムが融着するので)剥がれ防止が同時にできることです。
同じように、エルロンコントロールホーンが動きやすいように、半田ごてでフィルムを溶かしておきます。
エルロンのフィルムを貼ったら、ヒンジを瞬間接着剤(OKボンドFXかMP)で接着します。
コントロールホーンが入るところは、半田ごてで溶かしておきます。
エルロンを取り付けます。
エポキシ接着剤をホーンとヒンジに塗って、エルロンを主翼に取り付けます。
これで主翼は一旦終了です。
次回は胴体にかかっていきましょう。