では、塗装です。
今回はこの4色。「肌色」なしでもできるという証明になればと、敢えて「肌色」は使いません。
白と黒はつやなしでもつやありでも構いません。とにかく、肩肘張らずに、サッと、気軽にやっていきます。
ただ、黒のようなとても強い色は最後に塗る、といった経験則的なルールは一応、あります。
いきなり、中途半端なグレーをペタペタ、サッサッと塗っていきます。
ここだけ、ちょっとだけこだわります。尖らせたピアノ線(など)で、毛の流れる方向(を想定して)にカリカリ、軽くスジを入れるように削っていきます。スジはできるだけ多い方がいいです。
しばらくやると、こんな感じになります。サーフェイサーの白色が白髪の表現になるわけですね。
黒髪の場合でも、カリカリ・・・やっては濃いグレーや黒を重ねていけば感じが出ます。
(そもそも、なぜこんな髪色を選んだか。ある人をモデルにしているからです。)
少し怖いですが、私の場合はまず赤をざっと塗ってから、
こんな感じで赤+黄+白で適当に、「白めに作った肌っぽい色」を、納得いくまで塗り重ねていきます。
唇は基本的に色は塗りません。肌っぽい色を塗り重ねる時に控えめにする程度です。
先に赤を塗った意味は?と聞かれると、少し困ってしまうのですが、その昔、油絵をかじったことがありましたので、なんとなく、赤をおいてから白っぽい肌色を塗り重ねることで、リアルさが出るような気がするので、儀式的にやっています。
こうすることで、「肌色」を使うよりも人っぽい色になる、気がしています。
次に、口ひげなんかつけてみます。白やグレーを、尖ったピアノ線かなにかにつけて、なぞっていくだけです。
色を乗せてはファンヒーターの風でサッと乾かして、また色を塗ってと、「頭カリカリ」の時間を除けば1時間程度(撮影時間含む)でできました。
是非是非、参考になさってください。