OK模型のkickitブランドから電動燃料ポンプが2種類発売になりました。
通常の電源バッテリーを別に用意する「電動燃料ポンプ(品番47849)」とリチウムイオンバッテリーを内蔵した「充電式電動燃料ポンプ(品番47848)」です。
どちらもケースからギアまですべて金属製で、グロー燃料、ガソリン燃料の両方に使えます。特にグロー燃料ではハイニトロ燃料にも対応となっているのが特色です。
また電源スイッチは中央に立った位置がOFFで両側に倒れるタイプです。もちろん倒す方向でポンプの回転方向が変わり燃料の出し入れが出来るのですが、一方だけ指を離せばOFFに戻るリターンスプリング式になっています。もう一方はパチンと倒せばそのままONのままになります。微妙な量を調節する必要がある場合などはリターンスプリングの側を使うなど使い勝手を考えて機体側、燃料缶側のパイプを取り付けてください、ということでしょう。
さて、今回はそのうちの「充電式電動燃料ポンプ(品番47848)」を取り上げてみます。
このポンプのパッケージの中には写真のように本体の他にUSBケーブルが付属しています。
ということは、充電にはスマホやタブレット端末、デジカメなどの充電でおなじみのUSB電源を使用するという事になりますよね。
このUSB電源ですが+5Vを出力するのが規格となっていて、それを利用する機器がたくさん世の中に出回っています。このポンプもそのUSB電源を充電のために利用しているわけで、なかなかグッドアイデアだと思います。
ここで気をつけてほしいのですが、このポンプにUSB充電ケーブルはついていますが、USB電源アダプタはついていない、要するにお客様でご用意ください、という事なんです。
このUSB電源アダプタなんですが、いろいろな機器に使われているだけあって、スマホやデジカメに付属しているものをお持ちの方も多いでしょうし、お持ちでなくてもパソコン専門店や電気店にさまざまな形のものが出回っていますので比較的簡単に手に入ると思います。上写真は家庭用100Vで使用するUSB電源アダプタのほんの一例です。
これがUSB端子(電源アダプタ側)です。ポンプ側はUSBマイクロB規格の比較的小さなコネクタがついています。
充電には、このほかパソコンのUSB端子も利用できますし、車のシガーソケットを利用するUSB電源アダプタも利用できます。
なお、アダプタの電流規格(ワット数)については2回目で説明致します。
で、早速充電してみました。
中央の白い四角いものがスマホに付属していたUSB電源アダプタで、家庭用100Vコンセントに挿して使うタイプのものです。これに付属のUSBケーブルを挿して、その先をポンプのUSB充電ポートに差し込みます。そうすると黄色のマルの中に見える小さなLEDランプが青く点灯します。このランプは電源アダプタから+5V電源がポンプまで正しく供給されているのを表示しているもので、「充電中」を表示するランプではありません。従って充電が終ってもランプは消えません。但し、満充電になればポンプに内蔵のオートカット機能で充電は停止しますのでご安心ください。
ポンプの取扱説明書にはポンプ本体各部の名称が書かれていますが、念のため充電機器も含めて各部の名称を書かせてもらいました。
本体の充電池格納部(黒いケース部分)に入っているバッテリーは1セルのリチウムイオン充電池で、容量は2000mAhとのことですが、このバッテリーでどれくらい燃料を出し入れすることが出来るのか気になるところですよね。
実験できればよかったのですが時間の都合でメーカーに消費電流を尋ねて試算してみました。
それによると、運転時の電流は2Aから2.5Aとの事でしたので、最大の2.5Aで運転すると仮定して、2000mAのバッテリーでは運転時間は0.8時間、すなわち48分になります。これは計算上の値ですから余裕を見て運転可能時間を40分と仮定、ここにポンプの吐出量950cc/分をかけると38リットルの燃料を出し入れすることが出来る事になります。まあ、一日の模型使用には十分だと思います!(^^)!。
万が一、充電不足などでフィールドで電池を使い切ってしまった場合でも、車用のUSB電源アダプタがあれば緊急充電することも可能ですしね。