エンジン機に欠かすことのできないクランクタンクですが、今回はアルミパイプに注目です。
普通は焼きのはいっていない「ナマクラ」な材質で、簡単に曲がるようになっています。
ところが、この「ナマクラ」なパイプ、なかなかきれいに曲がらなくて困ったことがありませんか。
柔らかくて曲げやすい反面、ちょっと油断をするとこのようにアールの内側が潰れ気味に折れ曲がったりして見栄えが悪いだけでなく、パイプが潰れるために燃料の流れが悪くなったり、いいことはちっともありません。
何とか、この柔らかいアルミパイプを、簡単に、しかもきれいに曲げたいものですよね。
そんなときに重宝するのが、テトラの便利ツール「パイプベンダー3φ、3.2φ」です。
これを使うと柔らかいアルミパイプをきれいに曲げることが出来るというものです。
ということで、早速このツールを使ってみようとパッケージから出し、取扱い説明書を見たのですが、説明書のイラストには記載されていない黒いパーツがハンドルにねじ止めされているではありませんか。
これって何よ、ということでテトラさんにちょっとお尋ねしてみました。
「この黒いパーツ、どうするんですか?」
答えを写真で説明しましょう。
これらのパーツはねじ止めになっており、このように簡単に分解できます。
で、シルバーの曲げダイスは3.2mmのパイプ曲げ用、黒いのは3mmパイプ曲げ用ダイスで、曲げるパイプの直径に合ったものを選んでツールの先端に取り付けるという事なんです。
ちなみに、使わない方の曲げダイスは、無くさないように支点の右側にネジで止めておくんだそうです。
今回曲げようとしているパイプの直径を確認すると3.0mmでしたので、黒い3mm用の曲げダイスをツールの先端にセットしました。
念のために使い方を。
まず、パイプを支点と曲げダイスにセットし、
ゆっくりと曲げると・・・・・
きれいなアールがついて曲がります。
一気にエイヤッと曲げるのではなくゆっくり小刻みに少しづつ曲げた方が、心なしかきれいに曲がるような気がします。(気がするだけかもしれませんけど(-"-)
一つ上の写真はタンクにセットした状態で曲げていますが、タンクのアルミパイプは柔らかいのでこのように手で持って曲げてもOKです。
パイプがツールの溝にピッタリはまり込んで少し外しづらい場合もありますので、気をつけて外します。
ちなみに3.2mm用のダイスで3mmアルミパイプを曲げるとどうなるか、ですって?
先端のダイスを3.2mm用に戻して曲げてみました。
私の実験?ではこのようにアールの外側がエクボのように少し凹んでしまいました。
判りにくいですが、ダイスの溝が3.2mmですから、その分僅かにパイプが拡がって悪さをしたように見えます。
皆さんもこのツールを使う時にはパイプの直径に合ったダイスを使うようにしてくださいね。