今日ご紹介するのは、Tahmazo 薄型ウイングサーボ TS-D1022MGです。
ウイングサーボと言えば、まず最初に中、大型グライダーのエルロンやフラップへの使用が思い浮かびますよね。
でも、このウイングサーボ、リンケージをスマートに出来るという理由などで、最近はスポーツ機のエルロンやフラップにも採用されるケースが増えています。
また、トルクもTS-D1022MGは4.7kg/7.4Vと、60クラスエンジン機にも十分使える力があります。
アイデア次第でいろいろな機体に使えるウイングサーボ、外観は薄型というとおり厚さ10mmであることのほか、取り付けタブの形や位置はご覧のように横積みを前提にした形になっています。
TS-D1022MGの付属品です。ネジを使わずにマウントに張り付ける両面テープ、サーボマウントへの取付ネジ、プラスチック製と金属製の2種類のコントロールホーンがついています。
内部はどうなっているのか、参考までに上蓋を取ってみました。(分解すると保証対象外になることもありますのでご注意くださいね)
オール金属製と銘打っているギア部分が出てきます。ファイナルギア・出力軸のみアルミ合金製で、他はすべて真鍮製です。また、ファイナルギアにはベアリングが入っています。右下に少し見える銀色部分はコアレスモーターです。
余談ですが、このTS-D1022MG、出力軸の直径、セレーションがFUTABA製サーボと同じなんですよ。ですから、FUTABAのコントロールホーンがそのまま使える訳で、付属の2種類のホーンが使用する場所の都合などでうまく合わない、というような場合、FUTABAのサーボホーンを持っていれば選択肢が増えますので、何かと便利ですよね。
ところで、こちらは同じTahmazoブランドのTS-D1016MGなんですが、上で解説したTS-D1022MGとどこが違うのでしょうか。
一見、外観、サイズともにほとんど同じでトルクが少し違うだけかな(価格も違いますが)、と思いがちですが大きな違いがあります。
それは使用できる電源の電圧の違いです。TS-D1022MGがハイボルテージ(7.4~8.4V)対応と謳っているのに対してTS-D1016MGはニッカド(ニッケル水素)バッテリー4本(4.8V)または5本(6.0V)の電源しか使えない(使ってはいけない)という事になっています。
TS-D1016MGをハイボルテージで動作させると、一瞬で故障することもあり得ますから十分に気を付ける必要があります。
それともう一つの違いがあります。それはTS-D1016MGのサーボ出力軸のセレーションはFUTABA製サーボと同じではありませんので、注意が必要です
同じような形をしているものの、ハイボルテージ仕様のTS-D1022MGと、そうではないTS-D1016MG、その仕様の違いをよく理解して上手に使い分けてくださいね。