パワーユニットは、Tahmazoより新発売のアポロモーターを使用します。
アルミターボスピンナーに7x4.5の折ペラが付属してモーターのコードが出ているだけです。
裏を見るとモーターがスピンナーの中にすっぽりと収められていてスッキリした構造になっています。
モーターケーブルには、2mmゴールドコネクターのオスが半田付け済みになっています。
機体への取り付けはいたって簡単です。
機種のマウントに裏から付属のビスで留めるだけで装着完了です。
モーターが機体の中に出ないのと、今までのようにアウターローターの缶が回転時にコードと接触してコードが擦り切れてしまうというトラブルもおこりません。
サーボは、Tahmazo TS-1036または1032を使用すればサーボマントにきっちりと収まります。
舵のコントロールホーンとリンケージロッドようピアノ線の接続は専用ロッドキーパーを使用します。
ロッドキーパーは、ピアノ線を曲げる前に必ずピアノ線に通しておいてください。
サーボ側にテトラ製のアジャストストッパー(SS)を使用しておくとリンケージ後の微調整が楽にできます。
ただし、アジャストストッパーの取付ネジを締めるときは、必ずロックタイトなどのゆるみ止め処理をしておいてください。
万が一飛行中にネジが緩んだらノーコンの原因になりかねません。
受信機・バッテリー・ESCの搭載はメカ室が広いので余裕を持って搭載できます。
特にアポロモーターを使用した場合は、十分過ぎるぐらいの余裕があります。
以上でサフラン2の完成です。
今回のカラーリングは、オールドモデラーならご存知かも知れませんが、OK模型さんの「QB1800」というビルトイン式バルサキットのグライダーが昔発売されていたのですが、そちらのパッケージカラーをイメージしてみました。
最近のモデラーさんには、トランザムみたいですね。っていわれてしまいトランザムのパッケージを改めて見て納得してしまいました。
初飛行の写真がありませんがアポロモーターでほぼ垂直上昇が可能です。
ソアリングも2段上半角のおかげでとても小回りの効く旋回ができて、小さなサーマルでも十分サーマリング可能です。
3セル600mAのバッテリーを2本も持っていればサーマルハンティングが出来る人なら十分納得するぐらいの時間飛行を楽しめる機体にになっています。
この癒し系グライダー「サフラン2」でトンビと仲良くなってみたらいかがですか・・・
エレベーターは、テープヒンジを使用して接続します。
水平尾翼とエレベーターを写真のようにヒンジ部分を重ねてテープを貼ります。
次にエレベーターを水平に開いてその上からテープを貼ります。
こうするとヒンジ部分に0.5mm程度の間隔があいてエレベーターの動きがスムーズになります。
これを逆に貼るとダウン側への動きが渋くなりますので注意してください。
ラダーも同じ要領で接続します。
水平尾翼の胴体との接着面と垂直尾翼との接着面のフィルムをはがしておきます。
水平尾翼を定板の上において垂直尾翼を直角になるように定規を当てるなどして接着してください。
そして、胴体に主翼を取り付けておいて主翼に対して平行になるように水平尾翼を接着してください。
フィルム貼りが終了したら、主翼を接続します。
生地製作の時に上半角をあわせて削りますが真っ直ぐに削るのは、非常に難しくどうしても接続部分に隙間があいてしまいます。
ピッタリ合っていれば瞬間接着剤でも問題ないのですが、隙間があいてしまったら5分間エポキシにマイクロバルーンを同量ほど混ぜて接着すれば隙間もうまりなおかつ重量もそんなに増加しないですみます。
エポキシをドライヤーで暖めてやると柔らかくなりバルーンを綺麗に混ぜることができます。
接続部分の裏側にテープを仮止めしてバルーンを混ぜたエポキシを接着面にタップリ塗り指定の上半角が付くようにしてエポキシが硬化するまで固定しておきます。
接着部分からはみ出したエポキシはアルコールを染込ませたティッシュで拭くと綺麗に拭取れることができます。
翼端の接着ができたら2段目の上半角も同じ要領で接着して両側の接着をして主翼を仕上げます。
接続部分は、フィルムと同色のカッティングシートを細く切って貼っておくと綺麗に仕上げることが出来ます。
主翼が完成したら胴体と主翼中央を合わせてダウエルの入る部分に穴をあけます。
穴をあけたら付属の金属製のダウエルが半分ぐらい入るように穴を調整してエポキシを塗って差込んで接着します。
これで主翼は完成になります。
主翼のは、中央翼・一段目・二段目と別々にフィルムをはります。
主翼をすべて生地完成にしてから良いのですがフィルム貼りに慣れていないかたは、別々のほうが作業しやすいとおもいます。
翼も裏面から貼りまし。
主翼より大きめにカットしたフィルムを翼にしわが無いようにマスキングテープなどで仮止めします。
このフィルムは、接着面のカバーフィルムがありませんのでそのまま使用します。
つやが無いほうが裏面になります。
Eライトフィルムの収縮温度は200℃と他のフィルムに比べて高温になっています。
アイロンはPILOTのV.I.Pアイロンが電子温度調整が付いていてアイロンの温度管理が簡単にできますのでおすすめです。
写真のアイロンは、もう15年以上使用していますが、まだ現役で問題なく使用できますので結構安いとおもいます。
下面が貼れたら同じ要領で上面を貼ります。
下面のフィルムと上面のフィルムは、3mm位重なるように貼っておくと全体を縮めたときにつなぎ目がずれにくくなります。
全体に熱をかけてフィルムを縮めてしわの無いようにします。
本フィルムの透明色は、熱のかかってないところは半透明ですが熱がかかると透明になるので熱のかかり具合がよくわかります。
この要領ですべての翼にフィルムをはります。
ラダー・エレベーター・垂直・水平尾翼はそれぞれ別々に張って後でヒンジテープでとりつけます。
フィルム貼りは、あせらずにやることが綺麗に仕上げるこつです。
生地が完成したら、次にフィルム貼りをします。
使用するフィルムは、メーカー推奨はイージカバEライトになっています。
こちらのフィルムは、電動モデルで軽量化をはかるために市販されている模型用フィルムで一番軽くなっています。
先ず、胴体からフィルムを貼ります。
フィルムは、基本的に下面から貼ります。
もったいないようですが胴体より2回りぐらい大きくフィルムをカットします。
中心を合わせて機首側と尾部をアイロンで軽く押さえて仮固定しますがこのときに出来るだけシワの出ないように横をおさえて全体的にまわりを押さえたら中心部分に軽くアイロンをあて全体に収縮させながら貼ってゆきます。
同じ要領で側面を貼ります。
機首部分の3次曲面になっているところは、フィルムに熱をかけながらやや引っ張るようにして貼ってやると綺麗にはれます。
主翼やキャノピーの取り付け部分は、写真のように短冊型に切込みを入れて折り返してアイロンで押さえておくと後でフィルムが剥がれ難くなります。
貼り付けた折り返しの部分の余分なところは、フィルムの熱が完全に冷めてから良く切れるカッターナイフでカットします。
カッターの刃は、切れにくくなったと思ったらケチらずに折って新しくしてください。
側面が貼れたら上面を同じ要領で貼って仕上げたら胴体のフィルム貼りは、完了です。
機首の部分も側面のフィルムだけでなく少しですが上面だけのフィルムで貼ると楽に貼れます。
フィルム貼りは、慣れが必要ですので失敗を恐れず行ってください。
中央翼・2番目の翼と同じ様に外側の翼も作業を進めます。
こちらも同じ方向を2つ作らないように気をつけてください。
こちらの翼の前縁材は、三角材ではなくバルサシートにレーザーカットされたパーツを使用します。
接着材が硬化したらリブの角度に合わせてサンディングしてプランク材がピッタリ付くように加工します。
上面プランク材は、他の翼と同じプランク材をカットして使用します。
こちらも、瞬間より硬化時間に余裕の有る接着材の使用をお薦めします。
プランク材の接着が完了したら両端の余分な部分を取って整形して翼端材の接着します。
翼端の前縁材は、バルサパーツを3枚重ねてブロックを作るようになっていますが、こちらのブロックは後で削って加工しますのでサンディングボンドを使用して接着したほうがあとの作業が行いやすいです。
前縁ブロックと後縁材を接着します。
後援材は、裏表に注意してください。
前縁材を削って翼端を整えます。
この作業を左右の翼におこないますが翼端の形が同じになるように整形してください。
主翼は5個のパーツになっていますのでそれを上半角を説明書の指示通りに合わせて接着するのですが、今回は各翼にフィルムを張ってから接続するようにします。
そのほうがフィルム貼りが行い易いとおもいます。
これは、作られる方の好みで先に主翼を接続してからフィルムを張っても問題ありません。
3mm角のバルサ棒を図面に合わせて接着します。
この棒は翼の途中までになっています。
前縁の三角材を接着しますが、こちらも表裏がありますので注意して接着してください。
接着が完了したらリブの角度に合わせて上面プランク材が接着し易いようにサンディングして調整してください。
上面のプランク材は、バルサシートをスパーに合わせて接着します。
このときも接着材は、瞬間よ硬化時間に若干余裕のあるものをお薦めします。
また、こちらの良くは、前縁側か中央側から翼端にかけて後退角が付いているのでプランク材もその形にに合わせて少し大きめにカットして使用します。
接着材が硬化するまで中央翼と同じようにクリップなので固定してキッチリと接着してください。
こちらの翼は左右がありますので同じ方向を作らないように片側が出来上がったら横において作業すると間違わないでよいでしょう。
左右とも使用するパーツ番号は、同じものになりますのと組立説明書は片側の方向しか書いていないので初心者の方はウッカリ同じ方向を作ってしまうことがありますので注意してください。
中央翼との接着面は、治具にあわせて5度の角度が付くようにサンディングしてください。
翼端側は、10度の角度が付くようにサンディングして完了です。