最近、ラジコン関係の雑誌も色々増えてきてユーザーが色々選んで読めるようになってきました。
私がラジコンを始めた35年ほど前には、1冊ぐらいしか有りませんでした。
だから、そこから得る情報が全てだったんですよね。
新製品や自分が作ってみたいキットなどの性能評価や製作ポイントなど・・・
しかし、そこにある記事の内容を鵜呑みにして購入して、さて実際に製作や飛行をしてみると「えっ!うそ~」と自分の想像とちがってがっかりしたり、自分の製作方法がおかしかったのかなって悩んだり、したことがあります。
それに、やたらと広告が多く子供のころなどなけなしの小遣いで広告を買っていたようなものでした。
まあ、昔から同じものを買うなら少しでも安く買いたいって言うのが人のつねなので、それはそれで情報のいとつだったのでしょう。
それと、雑誌に載っている記事もその題材の「良いところは、より良く・よくないところは・・・」まあ、大人の事情(笑)ってところでしょうけど。
でも、ユーザーが本当に知りたいのは、実際に自分が買おうと考えている物の本当の評価なんですよね。
模型の価格もそんなに安いものでもないですし、安くても悪いものを買ってしまうとすごく損をしたような気がしてしまうのですよね。
だから、ユーザーは、雑誌から出来るだけの情報を得ようとしているのです。
私も、一般のマニアとして雑誌を見ていたときは、そうでした。
雑誌を出版する各社にとって広告収入は、大事だとおもいますがでも、雑誌にとって本当に大事なのは、ユーザーがその雑誌から得る情報が信用できるもので、だからこの雑誌を買って読んでいると間違いないって言う信頼性から来る、購読数ではないでしょうか・・・
こんなことを書いていると、どこからか「そんなこと理想ですよ・・・それでは会社が持ちません」なんて声が聞こえてきそうですけど・・・
でも、ユーザーは、正直ですよ。
どこもかもが、同じような思いで雑誌を出版していたら、結局どこの雑誌を読んでも同じになってしまって、本屋の立ち読みで十分なんて思ってしまうかもしれません。
わたしも、商品を売る側の立場になったので、自分のところの商品を批判されると良い気がしないのでしょう。
でも、少し考え方を変えれば批判されて困るようなものを売ってる方にも責任はあるとおもいます。
そこでクライアント側が「批判するようなところには、広告出さない」なんてことを言い出すから余計にややこしくなる。
そこで、「批判されないような物を出そう」と思うと業界全体の盛り上がりにもつながるでしょう。
さて、今後この雑誌社・クライアント・ユーザーの複雑な関係をどこがリードしていくのか、それによって業界がどう盛り上がっていくのか、どこが起爆剤を投下するのかを期待したいのは、わたしだけでしょうか・・・